【開催延期のお知らせ】風景演劇プロジェクト『風景によせて2021 かわのうち あわい』

posted on 2021.09.02

2021年9月25日(土)・26日(日)に開催予定でした「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」参加企画“風景演劇プロジェクト『風景によせて2021 かわのうち あわい』”ですが、愛媛県と京都府の新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、来年の2022年3月26日(土)・27日(日)に開催を延期することとなりました。
開催場所である河之内地区の住民の方々とも協議を重ねた上で、皆様の安心・安全を最優先に考え、今回の延期を決定いたしました。

これまで沢山の地域の方々との交流を経て作品創作を進めてきた企画であり、楽しみにされていた方々には大変申し訳ございませんが、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。
※今後の公演情報は決まり次第、センターHP・SNSにて発信をしていきます。

また、今回の延期にあたり、構成・演出の中谷和代さんからメッセージをいただきましたので併せて掲載させていただきます。

【中谷和代さんからのメッセージ】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この度、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、9月25日・26日に上演の予定をしておりました「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」参加企画、『風景によせて2021 かわのうち あわい』のパフォーマンスの上演を、来年の3月26日・27日(予定)に延期させて頂く運びとなりました。すでにご予約頂いておりました方々、また楽しみにしてくださっていた方々、まことに申し訳ありません。

振り返ると今年の4月から、私たちは東温市を数回訪れています。感染症対策を行った上で今回の作品のリサーチを重ねる日々。それは美しい自然に数々のインスピレーションを受け、地域の皆さんの情熱や温かさに触れ、それぞれの地域の様々な歴史(物語)に触れる、感動と感謝にあふれる日々でした。
今制作しているのは、惣河内神社と河之内の風景を舞台とした、遠くから眺めるように観るパフォーマンスです。新しい世界の見方を、そして日常と非日常という時間の捉え方を観客の皆さんと共に探しにいくような作品になる予定です。
しかし、安全上のリスクや不安を伴った状況下では、そんなわくわくするような素敵な体験の場を作ることはできません。皆さんに安心して作品を観て頂くために、今の感染拡大状況の中で決行することは適切ではないとの結論に至り、今回延期することになりました。
ぎりぎりまで上演企画の受け入れを検討してくださった河之内地区と周辺地域の皆さま、主催の東温市関係者の皆さま、関係団体の皆さま、その他この機会にご縁でつながってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございます。

これまで15年ほど舞台活動に携わってきて、舞台の幕が上がることは決して「当たり前」ではないと感じます。たくさんの人たちが長い時間をかけて準備し、とうとう、ようやく、ついにその本番の日を迎えます。観客と作品がひとつの瞬間に立ち会い、一緒にその誕生を祝えることは奇跡のようなことです。この間私たちだけでなく、ほかにも数々の活動が延期・中止になりました。迎えることのできなかった「その日」がきっとたくさんあるのだろうと思い、ただただ悔しいです。私たちだけではどうすることも出来ないような、大きな変化のまっただ中にいると実感しています。

しかし、そんな今だからこそ私は、この地域で出会ったすべての方のお名前をメモしています。京都にいながらそのメモを読み返し、一人一人の顔とお会いしたときの出来事を思い出しています。そして3月、皆さんと雪解けの季節に再びお目にかかれることを強く願っています。(春の足音が聴こえる頃の、河之内の田園風景もまた格別に美しいのだろうと思い浮かべながら。)
来たるその日に向け旅するような気持ちで、これからもまっすぐ創作を続けてゆきます。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

− ソノノチ 中谷和代 −

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【開催延期公演】
風景演劇プロジェクト『風景によせて2021 かわのうち あわい』
◆上演日程|2022年3月26日(土)・27日(日)
※2021年9月25日(土)・26日(日)から延期
◆会場|惣河内神社 及び その周辺
◆構成・演出|中谷和代