サラダボール公演『三人姉妹monologue』

posted on 2021.07.11

とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021
古典戯曲を題材とした大人の演劇鑑賞会~第一弾~、サラダボール公演『三人姉妹monologue』無事に幕を降ろしました。

女優3人から紡がれるチェーホフの言葉の数々、2時間10分の間、話し・踊り・歌い続けるというエネルギー溢れる演出、写真を撮りたくなるような美しい舞台美術、俳優と美術を引き立てる照明、洗練された音響、コレクションのようなオシャレな衣装
空間全てを楽しめる圧巻の舞台でした!

厳しい状況下の中でもこうして劇場に足をお運びいただきました皆様、ご理解いただきました皆様、誠にありがとうございました!

とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021参加企画
古典戯曲を題材とした大人の演劇鑑賞会~第一弾~として、サラダボール公演『三人姉妹monologue』を上演

【演出家の言葉】
日常がこんなにもあっけなく、簡単に、なし崩し的に奪われるとは思ってもいませんでした。明日のこともわからない、混乱した暗い時代に私たちはどう希望を持ちながら生きて行くのか、全くわかりません。でも、そういう時にこそ、わたしは芸術が役に立つのではないか、必要なのではないかと思います。音楽によって癒される傷もあれば、物語によって心が軽くなることもあるのではないかと。チェーホフの四大戯曲のうちの一つ『三人姉妹』を大胆にアレンジし、女優3人によるモノローグ(独白)をベースにしたお芝居に再構築して、チェーホフの言葉を今の世に響かせたいと思っています。
19世紀後半、農奴解放令に始まるロシア封建主義の大改革・大混乱の時代に生き、大革命の前に亡くなったチェーホフの言葉は、今の私たちの心に少しだけあかりを灯してくれる気がしています。
西村和宏


【あらすじ】
生まれ故郷のモスクワを離れ、田舎で暮らすプローゾロフ家の三姉妹たち。将軍の娘として過ごした華やかな生活も今は過去。独身で教師の長女オルガ、夫に不満を感じ結婚生活に嫌気がさしている次女マーシャ、現実の厳しさに気付きはじめた三女イリーナ。それぞれに満たされぬ思いを抱きながらモスクワに帰る日を夢みている姉妹たち。そこにモスクワからこの町に新しく駐屯する軍人たちがやってきて……。姉妹の生活がゆっくりと動きはじめる。

【脚本・演出】
西村和宏 
【原作】
チェーホフ 
【翻訳】
神西清

【出演】
鈴木智香子(青年団/サラダボール) 
滝香織 
高橋なつみ(サラダボール)


【スタッフ】
舞台美術:カミイケタクヤ 
照明:西山和宏(ミュウ・ライティング・オフィス)
音響:高橋克司(東温音響) 
音楽アドバイザー:山本太郎
舞台監督:前田浩和(だるまど〜る) 
衣装:西村ひとみ
衣装アドバイザー:小松陽佳留 
演出助手:安田有里
イラスト:山本一博 
宣伝美術:鈴木智香子
制作:上田英治 長尾淳美 秦 元樹(T.C.散歩人) 栗林朗子
主催:東温市移住定住促進協議会
共催:東温市
企画制作:サラダボール/一般社団法人アトリエ・サラダ
協力:東温アートヴィレッジセンター/四国学院大学/青年団
助成:令和3年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業